酒造りは、農業だ!

田植えが終わると苗を育てていたビニールハウスや露地が空きます。
このまま来年まで空けておくのは、誠にもったいないことです。
実は渡辺酒造店は、米作りから酒造りまで一貫生産する酒蔵ですが、食米も作り、野菜も栽培しています。自給自足が出来る酒蔵の農村モデルとも言えるでしょう。

育苗ハウスを利用する野菜の栽培は、田植えが終わる5月下旬から稲刈りが始まる9月上旬まで、ナス、キュウリ、トマトの夏野菜を育てます。

ナス栽培風景

写真は育苗ハウス内での養液土耕栽培システムで育てるナス、キュウリ、トマトです。
露地でもジャガイモ、キャベツ、ズッキーニ、トウモロコシ、スイカ、カボチャ、ねぎ、白菜、大根などなど、可能な限り自給しています。

トマト栽培風景
キュウリ栽培風景

根知谷産の食米や数々の野菜を育てながら、酒米の成長を9月まで見守ります。
1年を通して働く場所の提供をすることで、安定した雇用を守っています。
酒造りは、農業でもあるのです。

小さな過疎の地域でも、酒蔵を中心に1年を通して若い人たちが働ける場所作りは、日本の酒造りの一つのモデルとなっていくと思います。
そして、そのお酒が世界で認められる品質のお酒であれば、その土地でしかできない特徴のある商品が世界へ羽ばたいていきます。
ドメーヌ方式の酒造りは、雇用対策と地域活性化の一助にもなります。

是非『鍛錬』プロジェクトへの応援宜しくお願い致します。